CentOS7 MySQL Ver8 インストール手順

投稿者: | 2020年6月30日

CentOS7
MySQL Ver8 インストール手順

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概要


CentOS7にMySQL Ver8をインストールする手順を纏めています。MySQLのYumリポジトリ設定を行った後に、YumでMySQLのインストールを行います。CentOSのバージョン毎に最新のリポジトリ設定があります。誤ってCentOS7 ではなくCentOS8のリポジトリを設定してインストールするとエラーとなります。

最新MySQLのインストール


MySQLの最新バージョンについては、下記サイトを参考にしてください。

MySQLの公式サイト

MysqlのダウンロードページからMySQLの最新バージョンを確認します。

https://dev.mysql.com/downloads/repo/yum/

※2020/06/23時点では、Ver8.1が最新バージョンでした。

CentOS7の場合、mariadbがインストールされていることがあるので、mariadbがインストールされているかを確認します。

yum list installed | grep maria*

mariadbがインストールされている場合は、削除します。

yum remove mariadb-libs -y

公式 Yum リポジトリの追加します。MySQLの最新バージョンVer8.1を指定します。

CentOS7用の最新バージョンVer7.3をリポジトリに登録します。

yum localinstall -y https://dev.mysql.com/get/mysql80-community-release-el7-3.noarch.rpm

リポジトリの登録状況を確認します。

yum info mysql-community-server

MySQLをインストールします。

yum install -y mysql-community-server

GPGキーエラー対応


MySQLのインストール時に下記GPGキーエラーが発生しました。

warning: /var/cache/yum/x86_64/7/mysql80-community/packages/mysql-community-common-8.0.31-1.el7.x86_64.rpm: Header V4 RSA/SHA256 Signature, key ID 3a79bd29: NOKEY
file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-mysql から鍵を取得中です。

The GPG keys listed for the “MySQL 8.0 Community Server” repository are already installed but they are not correct for this package.

Check that the correct key URLs are configured for this repository.
Failing package is: mysql-community-common-8.0.31-1.el7.x86_64
GPG Keys are configured as: file:///etc/pki/rpm-gpg/RPM-GPG-KEY-mysql

MySQLの公式サイトで通知されていますが、GPGキーを更新する必要があります。

rpm –import https://repo.mysql.com/RPM-GPG-KEY-mysql-2022

下記MySQL公式サイトを参照。
https://dev.mysql.com/doc/mysql-yum-repo-quick-guide/en/

MySQLサービス起動


下記コマンドにてMySQLサービスを起動します。

systemctl start mysqld

rootユーザの初期パスワード確認


Mysqlのインストール直後は、rootユーザのみ利用可能なので、rootユーザのパスワードを調べます。mysqlの下記ログファイルを確認します。

grep password /var/log/mysqld.log

下記ログを確認します。

A temporary password is generated for root@localhost:XXXXXXXXX

「XXXXXXXXX」に該当する個所が初期パスワードとなります。
MySQLを再インストールしている場合、上記ログが複数、記録されていることがあります。最後の個所を参照してください。


下記にて上記パスワードでログインします。

# mysql -u root -p
Enter password:

下記にて任意のパスワードに変更します。

set password for root@localhost=’XXXXXXXX’;

password関数を利用した下記でのパスワード変更を紹介しているブログがありますが、MySqlのVer8で確認したところエラーになりました。PASSWORD() 関数は、MySQL version 5.67 ままで廃止されているそうです。

set password for root@localhost=password(‘XXXXXXXX’);


編集後記


CentOSのバージョン毎に最新のリポジトリ設定があります。下記のように誤ってCentOS7 ではなくCentOS8のリポジトリを設定してインストールするとエラーとなります。

yum localinstall -y https://dev.mysql.com/get/mysql80-community-release-el8-1.noarch.rpm

yum localinstall -y https://dev.mysql.com/get/の後ろは、下記のMySQL公式サイト(https://dev.mysql.com/downloads/repo/yum/)から確認することができます。

リポジトリの反映を確認します。

yum info mysql-community-server

MySQLをインストールします。

yum install -y mysql-community-server

「libstdc++.so.6」関連のエラーが多発しました。原因は、CentOS8用のリポジトリを登録していたことが原因です。

CentOS8用のリポジトリを削除します。

rpm -e mysql80-community-release-el8-1.noarch

[root@vXXXXXX ~]# rpm -qa | grep mysql*
mysql80-community-release-el8-1.noarch
[root@vXXXXXX ~]# rpm -e mysql80-community-release-el8-1.noarch
[root@vXXXXXX ~]# rpm -qa | grep mysql*

リポジトリの登録情報は下記に格納されています。

  • 全体の設定
    /etc/yum.confに記載する
  • リポジトリ固有の設定
    /etc/yum.repos.d/*.repo

CentOS7再インストールして、リポジトリを登録しようとしたところ下記エラーが発生して、リポジトリの登録ができませんでした。

[root@vXXXXX ~]# yum install https://dev.mysql.com/get/mysql80-community- release-el7-3.noarch.rpm
Loaded plugins: fastestmirror
Cannot open: https://dev.mysql.com/get/mysql80-community-release-el7-3.noarch.rp m. Skipping.
Error: Nothing to do

yum update後、再実行で問題解決


CenOS7を「yum update 」で最新化した後、再度リポジトリの登録を行ったところエラーが発生せず、リポジトリの登録ができました。継続してSQLのインストールができます。

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